要望 大泉の子育て支援住宅の景観について
去年2015年の広報のこの写真が子育て支援住宅で、
大泉の中心である、大泉支所跡にできるとあります。
こんな外観の建物ができると、富士山を望む山並景観が台無しです。
大泉支所跡周辺は、大泉町の中心地であり、観光客も多く通行する場所です。
子育て支援住宅と図書館は、富士山と田園風景が拡がる雄大な眺望の要所に位置しており、広域農道のレインボーライン、また南北の道路を下ってくるとき中心に見える建物です。
早速、市に問い合わせたところ、色目などは、まだ全く決まっておらず、
検討が始まるのは3月頃、決まるのは5-6月であるということです。
そこで、
・2月
要望書「大泉町子育て支援住宅に関して、景観、生活環境への配慮の要望」を市長宛に提出。
余談ですが、北杜市では、市長宛の要望書も、市長の目には全く触れないように、担当課に届けられます。
市民の声は知らせないということでしょうか。
・3月
担当者と合い、非常に重要な景観の地であることを説明し、図書館との景観的に一体感もつよう提案。
・6月
状況を担当者に聞いたところ、既に決定事項であるので、変更は難しいとの説明。
驚いたことに子供の遊び場は: 芝生ではなく、人工芝であるという。
今後のこともあり、再度、次のことをお願いする要望書を提出しました。
---------------------------- 要望内容
1.図書館との連続性を意識し、図書館と子育て支援住宅に一体感を大泉支所跡に建設中の子育て支援住宅について、景観への配慮をする
・連続性という観点から図書館と同じ屋根色、および外壁色彩にすべきである
外観の色として選択している茶系3色は環境を害する色ではないが、配色の根拠、効果が希薄である。
須玉、大泉、武川で、同企画なので同仕様建物を建てるという発想は前時代的である。 現代の建築デザインの考え方は、共通性、共有性重視を超越し、その場、その環境固有の景観、環境に沿うべきであるという考え方に進化している。
子育て支援住宅だけの限定景観を考えるのではなく、その周辺環境全体との調和と連続性が求められるべきである。
従って、近隣施設である図書館建築のデザイン要素を当該建築に取り入れることで、景観環境の連続性が生まれ、地域全体を一体感で豊かにする効果を狙うべきである。
2.人工芝ではなく、自然のものにして、子育てをしたくなる建物と環境にする
・人工芝は求められていない
人工芝は嫌われていることが了解されていない。自然の芝、あるいはウッドチップ敷にして、
子育て家族のニーズに応えるべきである。
・人工芝は安全ではない
子供の安全を考えて、人工芝との説明を受けたが健康で元気な子育て環境となるのか。
徹底したバリアフリーはかえって身体機能を後退させるという研究も今日されている。最近の先進的な試みを取り入れるため幼児の教育・健康の担当課との連携が必要ではないか。
・住民の自主性を育てるのも必要
完成形を提供するのが施設提供側の役割とせず、居住者が自主的に管理組織体制を築き, 芝や植樹を管理していく方向に誘導するのも提供側の責任ではないのか。
3.樹木を植えて、八ヶ岳らしい自然の恵みある環境を作る
・植樹の必要性
当該地は、冬風と日射しの非常に強い場所で、子供を育てるには、樹木による防風、木陰のある環境が必要である。
・入居者参加の植樹祭の企画
八ヶ岳の在来種の苗木(ポット苗)を、子供達参加で植えることを提案する。 樹木の成長を子供の成長と共に楽しめる環境は、居ながらにして自然を知ることになり、大変貴重な教育の場である。自然と身近に接することができる場こそ、今親が望んでいる子育て環境である。
・周辺環境を同時に良くする緑化計画
大泉の中心地に樹木がある環境は、住民も望む環境でもあり、良好な景観づくりにもなる。
4. これからは事前に住民参加のワークショップ開催し、住民の意見をくみ取る体制を作る
・行政と市民の意見交換の場づくり
外観の色彩や外構計画については、その地域の景観と深く関係するため、住民参加のワークショップを開催して、住民意見をくみ取っていく機会を設けていただきたい。
・地域愛を育てる
ワークショップで、市民の声を聞き、市民と共に考えていく体制ができれば、市民にとっては、関わることで、その地に愛着が育つ。 また、市民がもつアイデアや専門的な知識を活かせば、よりよいものができるのではないか。
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以上
決定事項であっても、 このままでは、市民、子供達があまりにも哀しい。
行政がどう対処するか、 市民に希望を与えてくれることを願っています。